昨日お知らせした教会施設閉鎖に関して末吉町教会主任司祭より信徒あてに出されたメッセージの内容です。
2020年4月3日
末吉町教会信徒各位
カトリック横浜司教区末吉町教会
主任司祭 ヨゼフ濱田 壮久 神父
5月9日までの教会閉鎖にあたっての書簡
「実に、キリストはわたしたちの平和であります。」
-エフェソの教会への手紙2章14節a-
+主の平和
全世界で新型コロナウィルスの感染拡大が続いており、日本においても感染拡大防止に今まで以上に努めることが求められています。カトリック教会においても例外ではありません。
この度の首都圏、特に東京都および神奈川県での新型コロナウィルスの感染拡大状況に鑑みて、断腸の思いではありますが、末吉町教会を5月9日(土)まで閉鎖することを教会委員会四役会議のオンライン審議で決定いたしました。しかし、主任司祭として小教区の全てのカトリック信者の霊的善のために捧げる主日の”Missa pro populo”(民のためのミサ)は信徒の物理的参加は伴わない「非公開形式」のミサとしてではありますが、必ずお捧げいたします。末吉町教会の信徒の皆様は、ぜひ、ご自宅に留まり、心を合わせて主の受難の道を歩む聖週間、また、主の復活を祝う復活徹夜祭、復活の主日、そして復活の8日間、復活節中、末吉町教会の聖堂で皆が集まってミサを捧げることが出来るようになる日まで祈りを捧げて下さるようお願い致します。皆様も、大切なご家族の命を守るために、賢明な行動を取って頂き、健康維持を最優先にしていただければと思います。
聖パウロ使徒はエフェソの教会の信徒に宛てて次のように書き送りました。
02・14 実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、 02・15 規則と戒律ずくめの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、双方を御自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し、 02・16 十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました。 02・17 キリストはおいでになり、遠く離れているあなたがたにも、また、近くにいる人々にも、平和の福音を告げ知らせられました。 02・18 それで、このキリストによってわたしたち両方の者が一つの霊に結ばれて、御父に近づくことができるのです。 02・19 従って、あなたがたはもはや、外国人でも寄留者でもなく、聖なる民に属する者、神の家族であり、 02・20 使徒や預言者という土台の上に建てられています。
現在の世界の情勢、また、日本の日々変化していく情勢を考えるとき、心に不安や恐れを抱かない人はほとんどいないことと思います。私たち、カトリック信者にとっても心の中には不安や恐れが生じることは否めません。だからこそ、キリストが告げ知らせて下さった「平和の福音」を心の中に確かに受け止めることによって、主イエズス・キリストを通して全能の父である神に近づき、私たちの祈りを通して、私たちの大切な家族、また、友人たち、地域や職場、学校で関わる全ての人々、そして、世界中の人々に未来を希望することのできる確かな心の安らぎ、また、平和をもたらすことが大切な使命として託されています。
アレキサンドリアの聖チリロ司教は『ローマの信徒への手紙注解』の中で次のように記しています。
「上からのいつくしみはすべての者に及び、全世界は救われた」
「わたしたちは数は多いが、一つの体を形づくっており、各自は互いに部分なのです」とローマの信徒への手紙に書かれているように、キリストはわたしたちを愛のきずなで結んでおられる。「実に、キリストは二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、規則と戒律ずくめの律法を廃棄された。」ゆえに、わたしたちは皆、同じ思いを抱き、体の一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ばなければならないのである。
「だから、神の栄光のためにキリストがあなたがたを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに相手を受け入れなさい」とパウロは言っている。わたしたちが互いに重荷を担い合い、「平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保ち」つつ、自らすすんで同じ思いを抱くならば、互いに相手を受け入れることになる。神がわたしたちをこのようにキリストのうちに受け入れてくださったのだ。「神はそのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された」と言われたのは真実だからである。主はわたしたちすべての命の代価として渡され、主の死がわたしたちの死に取って代わり、死と罪からわたしたちを贖い出された。パウロは続いて、「キリストは神の真実を現すために割礼ある者たちに仕える者となられた」と言って、救いの営みの目的を示すのである。
聖チリロ司教は、苦しみの連帯性を強調します。新型コロナウィルスに感染し、闘病生活を送る全世界の全ての人々の苦しみに私たちも共感し、祈りのうちにその苦しみを共に担うとき、また、回復を心から望んでいる患者の世話を命がけで行っている全ての医療従事者の苦しみに私たちも共感し、祈りのうちにその苦しみを共に担うとき、そして、無念の思いを抱きながら、この世での旅路を不本意な形で終えた全ての死者の魂の苦しみを共に担うとき、私たちの捧げる祈りは、まさに神の救いの営みを全ての人にもたらすものへと高められていきます。
末吉町教会で私たちが共に集い、再び聖堂で一緒にミサをお捧げすることが出来る日まで、2020年4月3日に日本カトリック司教協議会が認可した『新型コロナウィルス感染症に苦しむ世界のための祈り』を捧げ続けて下さるよう、心からお願いいたします。
いつくしみ深い神よ、/新型コロナウイルスの感染拡大によって、/今、大きな困難の中にある世界を顧みてください。
病に苦しむ人に必要な医療が施され、/感染の終息に向けて取り組むすべての人、/医療従事者、病者に寄り添う人の健康が守られますように。
亡くなった人が永遠のみ国に迎え入れられ、/尽きることのない安らぎに満たされますように。/不安と混乱に直面しているすべての人に、/支援の手が差し伸べられますように。
希望の源である神よ、/わたしたちが感染拡大を防ぐための犠牲を惜しまず、/世界のすべての人と助け合って、/この危機を乗り越えることができるようお導きください。/わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
希望と慰めのよりどころである聖マリア、/苦難のうちにあるわたしたちのためにお祈りください。