街ノ灯 5月号 

新コロナウィルス感染拡大予防のため末吉町教会は閉鎖されています。

信徒の方への情報提供のため街ノ灯の内容を掲載します。冊子体とは体裁が異なり、讀みにくいですが、ご容赦ください。今後改善に努めていきます。

 

末吉町教会の皆さまへ

新型コロナウィルスの感染拡大が収まらず、聖堂で皆が集まってミサをお捧げすることが出来ない日が続いていますが、皆さまと心を合わせて週日も毎日ミサをお捧げし、主日はYoutube 配信でミサをお捧げしています。この大変な時期にこそイエズス・キリストの至聖なる聖心からあふれ出る「神のいつくしみ」に信頼を置いて、多くの犠牲を払っている日本中の方々に神さまの慰めと励ましが届くように私たちの祈りをお捧げいたしましょう。5月はロザリオの月ですので、ご家庭でも毎日お捧げ下さい。教会でお会いできる日を心待ちにしています。

 ヨゼフ濱田壮久神父

2020年4月26日

末吉町教会委員会 議事録

出席者:濱田神父様、教会委員長、副委員長、財務委員会、葬儀委員会、ステファノ会、フィリピン共同体、一粒会、福祉委員会、広報委員会、典礼委員会、総務、外国語共同体連絡委員

(今回は新型コロナウィルスの感染拡大を受けて教会閉鎖期間中の開催となったため、「ライン」を使用してビデオ会議形式で実施しました。)

 

1.スケジュール等

・2020年4月25日(土)聖マルコ福音記者 祝日。

・2020年5月3日(日)憲法記念日。復活節第4主日。世界召命祈願の日。11:30Youtube配信でミサ。

・2020年5月10日(日)復活節第5主日。ミサを聖堂で捧げられるか、Youtube配信をするか未定。

・以後の予定、未定。

 

【以下の審議事項から、再開時期の決定が主任司祭と教会委員会四役との審議に委ねられ、4月29日付で次のように決定されました。】

 

末吉町教会信徒の皆さまへ

ア)現時点では暫定的に5月31日(日)聖霊降臨の祭日のミサを、閉鎖前のように、信徒の完全沈黙の中でのミサとして捧げることを想定して準備をする。

イ)ただし、新型コロナウィルスの感染拡大の動向次第では信徒参加のミサ再開は6月以降に延期される。

 

以上を、教会委員会四役との審議を経て公告します。

カトリック末吉町教会主任司祭 濱田壮久神父

 

 

2.審議事項

①教会の公開ミサ再開時期の決定方法について

現状では、首都圏1都3県については5月6日までの緊急事態宣言ですが、4月末もしくは5月初めに延長の発表がある可能性もあるので、政府及び神奈川県の動向を受けて決定するために、教会委員会四役及び主任司祭による協議に委ねたいがどうか。

→ミサ再開時期決定は主任司祭及び教会委員会4役による協議に委ねる→決定

②教会の再開直前に有志による聖堂の清掃作業の実施について

現段階では仮にではありますが、5月9日(土)に、公開ミサ再開のための聖堂の清掃作業を予定したいがどうか。なお、この清掃作業は、教会の公開ミサ再開時期が延期された場合は、それに準じて延期します。

→有志による作業で決定。

③セコムに登録をする3つの緊急連絡先電話番号について、1つ、担い手が空欄になっています。誰がセコムからの緊急連絡を携帯電話で受けるか。教会委員会四役では、教会副委員長が担っても良いとの意思を表明してくださっていますが、お願いしてよいか。

→教会副委員長にお願いする。

④営繕担当から、屋根の防水塗料等の再塗装作業を教会閉鎖中も天候次第では実施したいとの申し出があったが、聖堂入り口のカギを貸与し、作業を開始していただきたいがどうか。

→現在、教会事務所にある聖堂入り口片側扉の鍵の予備本数が0本なので、教会副委員長が保有する鍵を貸与することとする。

⑤5月30日(土)19:00に予定しているConvinir di Coristaのコンサートをどうするか?

→外部団体への施設貸し出しは、5月中は不可能であり、また、年内も控えたほうが良いとの意見があり、教会委員長から先方へ末吉町教会の意向をお伝えする。

*教会委員長が先方に末吉町教会の意向をお伝えしたところ、今年のコンサートは中止にする旨、回答がありました。

⑥もし、公開ミサ再開時期が5月10日よりも後になる場合、既に教会に送られてきた「毎日のミサ」の5・6月号の配布をどのように行うか。

→毎日のミサについては、購入担当者と総務委員長が、購入者への配布について調整します。

購入担当が教会に取りに行き、総務から該当者の住所情報をもらい郵送する。

*4月28日に発送を終えてくださいました。

 

【典礼委員会オンライン審議に基づいて以下の項目を決定し、典礼委員会が準備を行い、実施するように委ねたいが良いか?】

⑦暫定的に5/31に延期している洗礼・堅信式の準備分担及び、典礼の実施方法をどうするか?

⑧いつの典礼から信徒の奉仕を再開するか、その際の再開決定の基準をどうするか?

⑨信徒の典礼奉仕が再開した際の聖歌集や信仰宣言カードの衛生管理をどのように行うか、それともプロジェクターを活用することで、聖歌集や信仰宣言カードの使用を今後、廃止するか?

⑩金曜日の平日8:00ミサ廃止をどのように周知するか?

⑪朗読奉仕者等の名簿を6月から再編成し、作成したが新しい奉仕希望者をどのように募るか?

→典礼委員会がオンライン会議などを活用し審議し、実施します。

⑫広報委員会から:街の灯の発行をどのようにするか?

→新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、4月号は発行作業を中止しました。5月号については、感染防止に十分努めながら、巻頭言と本日の教会委員会議事録を記事として掲載したものを発行することで了承されました。なお、発行媒体はホームページなどのネット環境で閲覧できるものとあわせ、ネットに繋がりにくい方たち向けに、紙媒体でも発行、郵送することとします。郵送先のリストアップ(主に高齢者を想定)については総務、地区世話役担当が行い、街ノ灯作成、発行は広報委員会が行います。実際の発送作業は地区世話役に協力を依頼します。

 

 

3.意見交換項目

①教会閉鎖期間中、Youtubeでミサを配信しているが、これについて、教会委員の皆さまはどのように受け止めているかについて。

教会委員の中では好評でした。

・自分達の見慣れた祭壇を目にすることで、安心できる。

・緊急事態宣言解除後も、参列者が多いミサでの、聖堂ホールや別室でのミサの配信にこのノウハウが役立つのではないか。 などの意見がありました。

→なお、このミサ配信について、今までは財務担当者が行ってくださっていますが、何人かで分担して行うことについて相談がありました。しばらくの間は、教会委員の中で協力者を募りながら対応することになりました。

 

4.その他

 

次回教会委員会日程:2020年5月24日(日)13:30~(仮)

以上

 

 

教皇フランシスコは、五月の「聖母月」を前に、すべての信者に宛て、ロザリオの祈りを奨励する書簡をおくられた。

 

親愛なる兄弟姉妹の皆さん

五月はもうすぐそこです。五月には、神の民は特別な熱心さをもって、おとめマリアへの愛と崇敬を表します。家において、家族で唱えるロザリオの祈りは、この月の伝統となっています。パンデミックによる強いられた状況により、はからずも見出されたこの家庭の価値は、霊的な観点からも認められるものです。

こうしたことから、わたしはすべての皆さんに、この五月、ロザリオの祈りの素晴らしさを家で再発見するよう、おすすめしたいと思いました。ロザリオを一緒に唱えても、あるいは一人で唱えてもいいでしょう。どちらの可能性も大切にしながら、その時々の状況に応じて選んでください。いずれにしても、ロザリオの祈りをするには秘訣があります。それは、単純さです。もう一つは、祈りを行うための良いパターンを見つけることです。それはインターネットでも見つけられるでしょう。

さらに、わたしは皆さんに聖母に対する二つの祈りを用意しました。これらをロザリオの終わりに唱えることができるでしょう。わたし自身も、皆さんと霊的に一致して、五月にこれを唱えたいと思います。皆が唱えられるよう、この二つの祈りをこの書簡に添えたいと思います。

親愛なる兄弟姉妹の皆さん、キリストの御顔を、マリアの心をもって共に観想しましょう。わたしたちの母であるマリアは、わたしたちを霊的家族としてより一致させ、わたしたちがこの試練を乗り越えられるように助けてくださるでしょう。わたしは、最も苦しむ人をはじめ、皆さんのためにお祈りしたいと思います。皆さんもどうかわたしのためにお祈りください。心からの感謝と共に、皆さんに祝福をおくります。

ローマ、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ、2020年4月25日

聖マルコ福音記者の祝日に

**********

 

 

 

 

聖母への祈り1

 

マリアよ、

あなたは救いと希望のしるしとして

わたしたちの歩みを照らしてくださいます。

あなたに病者たちの健康を託します。

あなたはイエスと苦しみを共にされ

揺るがぬ信仰をもって

十字架の下に留まられました。

ローマ人の救いである、マリアよ、

あなたはわたしたちの必要を知り

それに配慮してくださることを

わたしたちは確信しています。

ガリラヤのカナでの出来事のように

この試練の時を経て

喜びと祝祭が戻りますように。

神の愛の御母よ、助けてください。

わたしたちが御父の御旨にかなう者となり

イエスがお命じになることを行えますように。

イエスはわたしたちの苦しみを引き受け

わたしたちの苦悩を自らに背負われました。

十字架をとおして

わたしたちを復活の喜びに導くために。

アーメン。

聖なる神の御母よ、

あなたの御保護に寄りすがり、御助けを求めます。

試練の中にあるわたしたちの祈りをさげすまないでください。

栄光ある、祝福されたおとめよ、

わたしたちをあらゆる危険から守ってください。

 

 

聖母への祈り2

 

「聖なる神の御母よ、御保護に寄りすがり、御助けを求めます。」

全世界を揺さぶる、この苦しみと不安に満ちた劇的状況の中で、神の御母、わたしたちの母よ、あなたの御保護に寄りすがり、御助けを求めます。

おとめマリアよ、このコロナウイルスの拡大の中で、わたしたちにいつくしみ深い御まなざしを注いでください。愛する者を亡くし、ぼう然とし、悲しむ人々を慰めてください。これらの亡くなった方々は、時には痛ましい方法で埋葬されました。

感染防止のために病者のそばにいられず、苦悩する人々を支えてください。不確かな未来と、経済と仕事への影響のために、不安の中にいる人に信頼を与えてください。

神の御母、わたしたちの母よ、わたしたちのために、いつくしみ深い御父にお祈りください。このつらい試練が終わり、希望と平和を再び未来に見出せますように。カナであなたがそうなさったように、神なる御子にお願いしてください。患者や犠牲者の家族を励まし、彼らの心を信頼へと開いてくださるようにと。

医師や、看護師、医療関係者、ボランティアたちをお守りください。彼らはこの危機の中第一線に立ち、他の人々のいのちを救うため、自分のいのちを犠牲にしています。彼らの英雄的な努力を支え、彼らに力と愛と健康をお与えください。

朝晩、患者を見守る人たちや、司祭たちに寄り添ってください。彼らは、司牧的配慮と福音的努力のために、皆を助け、支えようとしています。

聖なるおとめよ、科学者たちの精神を照らし、このウイルスに勝つための正しい方法を見出させてください。

国々の責任者たちを支えてください。彼らが賢明と配慮と寛大さをもって、生活の必要に事欠く人々を助け、先見の明と連帯精神のもとに、社会・経済的解決策を計画できますように。

至聖なるマリアよ、軍備拡張と増強のための莫大な費用が、未来の同様の災害を防止するための正しい研究促進に向けられるよう、彼らの良心に触れてください。

愛する御母よ、すべての人を結ぶきずなの自覚のうちに、わたしたちがただ一つの大きな家族に属しているという意識を、世界に育ててください。わたしたちが兄弟愛と連帯の精神をもって、多くの貧困と悲惨な状況を助けることができますように。信仰に固くとどまり、忍耐強く奉仕し、絶えず祈ることができますように。

苦しむ人の慰め手なるマリアよ、試練にあるあなたのすべての子らを抱擁し、神がその全能なる御手をもってわたしたちをこの恐ろしい感染症から解放してくださり、そして、わたしたちが安心のうちにいつもの生活を取り戻せるよう、どうか神にお祈りください。

わたしたちは、あなたにより頼みます。あなたはわたしたちの歩みを救いと希望のしるしとして照らしてくださいます。いつくしみ深き、慈悲あふれる、優しきおとめマリアよ。

アーメン。

 

 

 

 

 

【霊的聖体拝領の祈】

(『カトリック祈祷書』カトリック長崎大司教区 平成12年)

 

イエズス・キリスト、われは主が至聖なる聖体の秘蹟のうちにましますことを固く信じ、万事に超えて主を愛し、主を受け奉(たてまつ)らんことを望む。されど、今聖体を拝領すること能(あた)わざれば、霊的にわが心に降(くだ)り給(たま)え。主よ、われ主を受け奉(たてまつ)りし如(ごと)く、主によりすがりて、わが身を全く主に一致せしめ奉(たてまつ)る。願わくは主を離るるを許さず、悪魔のわなより救い給(たま)え。わが心に主の愛の火を点じ、永遠に主の御ために燃ゆるを得しめ給(たま)え。アーメン。

 

 

 

 

 

ロザリオの祈りの唱え方

 “ロザリオ”を使って祈ります。

15玄義は、喜びの玄義、苦しみの玄義、栄えの玄義の3環で、1環は5連からなっています。

1連ごとに、まず玄義をとなえ、次に「主の祈り」を1回、「アヴェ・マリアの祈り」を10回、栄唱を1回唱えます。

『主の祈り』(聖公会/ローマ・カトリック共通 )

天におられるわたしたちの父よ、

み名が聖とされますように。

み国が来ますように。

みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。

わたしたちの日ごとの糧(かて)を今日も お与えください。

わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。

わたしたちを誘惑におちいらせず、

悪からお救いください。

アーメン

アヴェ・マリアの祈り

アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、

主はあなたとともにおられます。

あなたは女のうちで祝福され、

ご胎内の御子イエスも祝福されています。

神の母聖マリア、

わたしたち罪びとのために、

今も、死を迎える時も、お祈りください。

アーメン。

天使祝詞

めでたし、聖寵みち満てるマリア、

主、御身とともにまします。

御身は女の内にて祝せられ、ご胎内の御子イエスも祝せられたもう。

天主の御母聖マリア、

罪びとなるわれらのために、今も臨終のときも祈りたまえ。アーメン。

伝統的な栄唱

願わくは、父と子と聖霊とに栄えあらんことを。

初めにありしごとく、今も、いつも、世々に至るまで、アーメン。

 

 

ロザリオの祈り2

ロザリオは、マリアの心をとおして、救い主キリストの心につながることを願うお祈りです。まず、マリアの心に満ちていた深い信仰と強い愛を込めて、キリストの救い主の神秘をたどっていきます。そして、マリアのご保護のもとにキリストの救いにあずかることを目指して進みます。そのために、キリストの母であり、また、私たちの母であるマリアによって、キリストの父なる神のいつくしみを祈り求めます。救い主の母によって救い主にいたること、ここにロザリオの祈りの最も深い意味があるのです。

 

喜びの玄義

1の神秘

「恵まれた者よ、喜びなさい。主は、あなたと共におられる。」  大天使ガブリエルは、おとめマリアに、神の御子が人となってこの世に来られること、そして、マリアが神の御母に選ばれたことを告げます。マリアは、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」と、へりくだってそれをお受けになりました(ルカ1.26~38参照)。

神と人との美しい出会いは、マリアによって全うされました。わたしたちが置かれている毎日の生活の場で、いろいろな出来事をとおして、神は語りかけてくださいます。わたしたちも、マリアとともに「はい」と応え、この日本の地において、神が計画しておられる救いの業に協力し、人々に喜びの知らせをもたらすものとなれますように。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

2の神秘

おとめマリアは、エリザベトを助けるために、急いで彼女のもとに行かれます(ルカ1.39~40参照)。

マリアは、ご胎内の御子とともにエリザベトのもとに急ぎ、救い主がこの世に来られる“喜び”を、お知らせになりました。

本当の喜び、それはマリアのように、キリストの福音を人々に伝えることです。マリアのように、愛の行いをもって、キリストの喜びを証しするものとなれますように。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

3の神秘

イエスは、ベトレヘムの岩屋で、貧しさのうちにお生まれになります(ルカ2.6~7参照)。

見えない神のはかり知れない愛は、か弱い幼児となって、この世に来られました。虐げられ、声をあげても聞かれない無抵抗の人々の中に、キリストは希望の星として、今日もお生まれになります。

わたしたちが、互いに一人ひとりを大切にしあって生きていくようにと、馬ぶねの幼児は、語りかけておられるのです。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

4の神秘

マリアは、イエスを神殿にささげ、清めの掟に定められたことを、すべて果たされます(ルカ2.22~39参照)。

世界中のどこの国の人でも、季節の最初の実り、初穂を神にささげ、恵みへの感謝のしるしとしました。

マリアとヨゼフは、御父がわたしたちにくださった、最高の贈り物である幼子イエス・キリストを、神なる父におささげしたのです。マリアに倣い、わたしたちも、今日のまごころと精一杯の働き、愛の行いを、主にささげましょう。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

5の神秘

少年イエスは、3日間、神殿で学者たちの間にとどまり、彼らに耳を傾け、御父のことについてお尋ねになります(ルカ2.41~51参照)。

マリアとヨセフは、少年イエスを神殿の中で見つけました。わたしたちも、キリストが見えなくなったとき、マリアのように、キリストを探さなければなりません。そして、キリストとともに留まり、神殿の中の少年イエスに倣って、神を探し求める人々との話に耳を傾け、それによって、人々との出会いを深めていくことができますように。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

 

苦しみの玄義

今ある日本の教会の「礎」は、キリストの信仰を身をもって証しした、日本の数多くの殉教者たちによって、築かれたものです。宣教師不在の220有余年にわたるキリシタン弾圧下にあって、隠れキリシタンたちは、ひそかにコンタツ(ロザリオ)を繰りながら、サンタマリアに御助けを願いました。お互いに支え合い、励ましあって、信仰を守り続けてきたのです。

1の神秘

ゲッセマニの園で苦しみもだえ、御父に祈られるイエスの汗は、血のしずくとなって、地にしたたり落ちました(ルカ22.39~46参照)。

十字架の刑を前にして、イエス・キリストの苦しみは、血の汗となって流れます。それは、わたしたち人間が犯し続ける罪の大きさ、善の向こうに、鈍い“人間の業”の強さをあらわしています。殉教者の聖母に、あわれみのとりなしを願いましょう。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

2の神秘

ピラトは、群衆のきげんをとろうと思って盗賊を釈放し、イエスをムチ打たせました(マルコ15.15参照)。

無実、潔白のキリストは、わたしたちの罪を償うために、ムチ打たれます。「主よ、あなたにムチ振るう、わたしたちの罪深さを赦してください。」  キリストに従った、日本の殉教者たちの強い信仰にならい、わたしたちも、苦しむ人の苦しみを、悩む人の悩みを背負ってムチ打たれ、人々に苦しみの 真の意味と慰めをもたらすものとなれますように。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

3の神秘

イエスは茨の冠をかぶせられ、葦の棒でたたかれ、つばきされてあざけりを受けられます(マルコ15.17参照)。

自分を神に等しいものとして、神をないがしろにする人間の傲慢を、キリストは「茨の冠」で償われます。この世の名誉と権力、黄金の冠ではなく、キリストの人々への愛ゆえに戴く、苦しみと侮辱の茨の冠、真の意味を、わたしたちに悟らせてください。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

4の神秘

イエスは、死の宣告を受けた後、重い十字架を担って、カリワルオへと登られます(ルカ23.26~33参照)。

キリストとともに、十字架を担うものとなった日本の殉教者たちの信仰と愛は、神の栄光の勝利となり、現代の日本の教会に恵みをもたらすものとなりました。今、わたしたちが担う十字架も、明日の教会に恵みをもたらすものとなりますように。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

5の神秘

イエスは、永遠の滅びからわたしたちを救うため、十字架につけられ、3時間の御苦しみの後、亡くなられます(マルコ15.23~41参照)。

人間の罪をあがなうキリストの十字架の死は、わたしたち人類に永遠のいのちの恵みと喜びをもたらしました。

自分の「我(エゴ)」に死に、他者への奉仕に生きることによってのみ、見出すことのできる「人生の真の意味」を、わたしたちに悟らせてください。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

栄えの玄義

復活のイエスは、すべての人に希望を与える存在であり、すべての人を包み、すべての人の人生を背負って歩んでくださる方です。一人ひとりを愛し、一人ひとりの人生の苦しみを理解し、一人ひとりの人生を大事にするために来られて、そのために十字架につけられたのです。イエスと一緒の人生は、わたしたちにとって希望であると同時に、さらに大きな希望、イエスとともに復活するという世界が保証されているということです。

1の神秘

イエス・キリストは、栄光のうちに墓から復活されます。この復活は、わたしたちの霊的復活をかたどるものです(マタイ28.1~15参照)。

キリストが御父の栄光によって、死者のうちから復活されたように、洗礼の恵みを受け、わたしたちも、また、新しいいのちを生きるようにと招かれています。わたしたちの日々の歩みの上に、聖母の御助けを願いましょう。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

2の神秘

救い主イエスは、栄光と勝利のうちに昇天されます(マルコ16.19参照)。

神は、わたしたちに、イエス・キリストに一致して生きる永遠のいのちをお恵みくださいました。わたしたちが、地上の名誉、富、快楽に心を奪われて、大切ないのちの尊さを見失うことのないように、心を高くあげて生きていくことができるよう、恵みを願いましょう。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

3の神秘

聖霊は使徒たちの上に降り、彼らを照らし、強め、聖化なさいます(使徒2.1~4参照)。

「わたしたちを強くしてくださるキリストによって、わたしはどんなことでもできる」(フィリピ4)と言った聖パウロの信仰に倣い、わたしたちも聖霊のたまものをいただいて照らされ、強められ、新しい生き方で主に仕えることができるように祈りましょう。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

4の神秘

聖母マリアは、地上の生活を終え、栄光に包まれて天にあげられます(ルカ1.52、教会憲章59参照)。

神の救いの計画の協力者として、その生涯をキリストとともにまっとうされたマリアに倣い、わたしたちも、神の愛のうちに死ぬことができる恵みを願いましょう。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

5の神秘

マリアは、天と地の女王、すべての恵みの取り次ぎ手、わたしたちの最も愛する御母として栄冠をお受けになります(黙示録12.1参照)。

マリアは、使徒たちの母として、彼らを教え導き、温かい助けの手を差しのべられました。わたしたちも、現代社会の人々のさまざまな苦しみに、マリアとともに、母の心をもって関わり、その苦しみを自分の祈りとして、人々とともに生きていくことができますように。

主の祈り(1回)   アヴェ・マリアの祈り(10回)   栄唱(1回)

 

 

*ロザリオの祈り  の記事は 女子パウロ会のhp記事を抜粋しました。

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